ココアバター

は、アオギリ科の常緑高木カカオノキの種子から得られる

硬くてもろい淡黄色の脂肪です。
融点は32〜39℃で、古くから座薬基材に用いられてきました。
化粧品では、口紅やクリームなどによく使われています。
TeDeせっけんには、皮膚の保護力をアップし、
溶け崩れを減らし、硬さを出すために配合しています。
(ラベンダーのせっけんは、ココアバターではなくシアバターを配合しています)
今日は、ココアバターを配合した、クレイのせっけんを仕込みました。

ココアバターを温めて溶かすと、
チョコレートのような甘い香りが部屋中に漂って

お菓子を作っているかのような雰囲気になりますが
ココアバターだけでは、まずくて

とても舐められたものではありません。
ちなみに、カカオの種子から
脂肪分であるココアバターを除いて粉末にしたものがココアで、
製造過程で脱脂しないものがチョコレートです。
参考図書:日本化粧品技術者会編「化粧品事典」丸善
千葉栄一著「歯と香り」フレグランスジャーナル社
追記
ココアは、カカオの種子からココアバターを搾り取った残りを粉砕したものですが、
脂肪分は11〜23%程度残っているそうです。
また、チョコレートは砂糖やミルクなどが加えられています。